犬のしつけで「叱らない」のは甘やかし?やさしい方法との違いとは

犬のしつけで叱らないことと甘やかしの違いを説明する記事のアイキャッチ画像 行動の悩み

犬にやさしい穏やかな方法と、愛犬を甘やかすのは同じではないと考えています。

具体的には、犬に穏やかな優しい方法というのは、何でも許すことではなく、犬に強い負担や恐怖を与えず、その子が理解しやすい形に整えながら、問題の解決を目指していく方法で、叱らないというのは、犬に何も伝えないという意味ではありません。

犬が理解しやすいように環境を整え、望ましい行動を選びやすくして、必要なことを愛犬に分かる形で伝えていくこと。

それが、私の考える犬にやさしい穏やかな方法です。

「叱らない」と聞くと、甘やかしているのでは?と感じるかもしれません。

犬にやさしい穏やかな方法と聞くと、

「それって甘やかしじゃないの?」
「叱らないと、わがままになるのでは?」
「嫌がることを避けていたら、何もできなくなるのでは?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、犬が吠える、落ち着かない、嫌がるといった行動をしている時に、強く叱らないとなると、何でも許しているように見えることもあると思います。

でも、やさしく関わることと、何でも受け入れてしまうことは違います。

私が考える「甘やかし」とは

私が考える甘やかしとは、犬のやることを何でも無条件に受け入れてしまうことです。

吠えても、落ち着かなくても、嫌がっても、

「かわいそうだから」
「嫌がるから」
「うちの子はこういう性格だから」

と、そのままにしてしまう。

必要なことを犬に伝えず、環境も整えず、犬と人が暮らしやすくなるための工夫もしないまま、ただ受け入れて終わってしまう。

これは、私が考えるやさしさとは違います。

また、犬がなぜその行動をしているのかを見ないまま、目の前の行動だけをその場しのぎで何とかしようとして終わってしまうことも、根本的な解決にはつながりにくいと考えています。

つまり、甘やかしとは、

犬のやることを何でも無条件に受け入れてしまうこと。
そして、行動の背景を見ないまま、表面だけを扱って終わってしまうこと。

この両方を含んでいます。

犬にやさしい穏やかな方法とは

一方で犬にやさしい穏やかな方法とは、犬に強い負担や恐怖を与えず、その子が安心して理解しやすい形を整えながら、行動の原因から解決を目指していくことです。

たとえば、犬が吠えている時に、ただ叱って止めようとするのではなく、

なぜ吠えているのか。
何に不安を感じているのか。
どんな場面で反応しやすいのか。
環境がその子に合っているのか。
体調や毎日の積み重ねが影響していないか。

そうした背景を見ながら、必要な配慮や環境の調整をしていきます。

そのうえで、犬が理解しやすい形で伝え、飼い主さんがご自宅で実践しやすい方法に整えていく。

これが、私の考える犬にやさしい穏やかな方法です。

やさしさとは、何でも許すことではありません

やさしさとは、何でも許すことではありません。

犬が吠えてもそのまま。
嫌がるから何もしない。
落ち着かなくても仕方ないと受け入れるだけ。

それは、犬と人が本当に暮らしやすくなるための関わり方とは少し違うと考えています。

本当のやさしさとは、愛犬に無理をさせず、理解しやすい形に私たちが整えて伝えていくこと。

犬に強い恐怖や負担を与えるのではなく、その子が分かりやすい形で、必要なことを伝えていくこと。

私は、それが犬と人の暮らしをより良くする関わり方だと考えています。

犬と人が暮らしやすい関係を目指すために

犬にやさしい穏やかな方法は、犬のやることを何でも無条件に受け入れることではありません。

また、目に見える行動だけをその場しのぎで抑えることでもありません。

大切なのは、愛犬に何が起きているのかを整理し、犬に強い負担や恐怖を与えず、理解しやすい形で伝えていくことです。

吠える、落ち着かない、嫌がる。

そうした行動が見られた時こそ、その奥にある不安、環境、体調、日々の積み重ねまで見ていくことが大切です。

私は、そうした視点を大切にしながら、犬にやさしい穏やかな方法で問題の解決を目指していきたいと考えています。


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次回は、同じ行動でも原因が違えば対応も変わるという話です

次回は、同じように見える問題行動でも、原因が違えば対応も変わるということについてお話しします。

たとえば、吠えるという行動ひとつを取っても、不安から来ているのか、興奮から来ているのか、体調の影響があるのかによって、適切なアプローチは変わります。

次回は、その違いについてお話しします。


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