犬の問題行動が気になったら、まず見てほしい3つのこと

犬の問題行動で悩んだときに最初に観察してほしい3つの視点を紹介するアイキャッチ画像 行動の悩み

吠える、落ち着かない、興奮しすぎる。
愛犬の行動が気になったときは、すぐに「どうやってやめさせるか」を考える前に、まず観察してほしいポイントがあります。

同じように見える行動でも、背景が違えば必要な対応も変わることがあります。
そのため、最初から原因を決めつけるのではなく、まずは行動が出ている状況を丁寧に見ることが大切です。

この記事でわかること

この記事では、犬の問題行動が気になったときに、最初に見てほしい3つの視点をお話しします。

  • いつ、どこで、何をきっかけに行動が出たか
  • そのとき犬の体にどんなサインが出ていたか
  • 最近の生活や体調に変化がなかったか

「なぜその行動が出ているのか」を考えるための、最初の整理として読んでみてください。

すぐに止めようとする前に、まず見ることが大切です

愛犬が吠えたり、落ち着きがなかったり、興奮しすぎたりすると、飼い主さんとしては困ってしまうことがあります。

そのとき、つい

「どうやってやめさせよう」
「何をすれば止まるだろう」
「しつけが足りないのかな」

と考えてしまうこともあると思います。

もちろん、暮らしの中で困る行動への対応を考えることは大切です。
ただ、その前に見ておきたいのが、その行動がどんな背景で起きているのかということです。

行動だけを見てすぐに対応を決めてしまうと、犬にとって必要な対応とずれてしまうことがあります。

1. いつ、どこで、何をきっかけに起きたか

まず見てほしいのは、いつ、どこで、何をきっかけにその行動が出たかです。

たとえば、吠えてしまう場合でも、きっかけはさまざまです。

インターホンの音で吠えるのか。
外を歩く人や犬を見て吠えるのか。
家族が帰宅したときに吠えるのか。
来客が家に入ってきたときに吠えるのか。

同じ「吠える」という行動でも、出る場面が違えば、背景も変わってきます。

落ち着きがない場合も同じです。
食事前に落ち着かないのか、散歩前に落ち着かないのか、来客時に落ち着かないのか、夜になると落ち着かないのかで、見えてくることは違います。

まずは、行動そのものだけでなく、

  • いつ起きたか
  • どこで起きたか
  • 何がきっかけだったか
  • その前後に何があったか

をできるだけ具体的に見てみてください。

2. そのとき、犬の体にどんなサインが出ていたか

次に見てほしいのは、そのとき犬の体にどんなサインが出ていたかです。

犬は言葉で説明できない分、体の動きや表情に状態が出ることがあります。

たとえば、

  • 体が緊張して固くなっていないか
  • 呼吸がハアハアと早くなっていないか
  • 白目が見えていないか
  • 目線が落ち着かない様子はないか
  • しっぽや耳の位置がいつもと違っていないか
  • 体を低くしていないか
  • 逆に前のめりになっていないか

こうしたサインを見ることで、その子が不安なのか、緊張しているのか、興奮が高まっているのかを考える手がかりになります。

たとえば、同じように吠えていても、不安が強くて吠えている場合と、興奮が高まって吠えている場合では、必要な関わり方が変わることがあります。

「ただ吠えている」
「ただ落ち着きがない」
「ただ興奮している」

と行動だけを見るのではなく、そのときの体のサインもあわせて見ることが大切です。

3. 最近の生活や体調に変化がなかったか

3つ目は、最近の生活や体調に変化がなかったかです。

犬の行動は、その場の出来事だけでなく、日々の生活や体調の影響を受けることがあります。

たとえば、

  • 睡眠は足りているか
  • 疲れがたまっていないか
  • 食事やお腹の調子はいつも通りか
  • 排泄の様子に変化はないか
  • 散歩や運動量に変化はないか
  • 家の中の環境が変わっていないか
  • 家族の生活リズムに変化はなかったか

こうした変化が、問題行動のように見える行動につながることもあります。

たとえば、最近よく吠えるようになった場合でも、きっかけがその場にあるとは限りません。
睡眠不足、疲れ、体調の違和感、生活リズムの変化などが重なって、反応しやすくなっている場合もあります。

そのため、行動が出た瞬間だけを見るのではなく、その行動が目立つようになる前から何か変化がなかったかも確認してみてください。

最初から原因を正確に判断しようとしなくて大丈夫です

ここで大切なのは、最初から原因を正確に当てようとしすぎないことです。

犬の行動には、複数の要素が重なっていることがあります。
不安、興奮、疲れ、体調、生活環境、飼い主さんやご家族との関わり方などが、ひとつではなく組み合わさっている場合もあります。

そのため、最初から「原因はこれだ」と決めつける必要はありません。

まずは、

  • いつ、どこで、何をきっかけに起きたか
  • そのとき体にどんなサインが出ていたか
  • 最近の生活や体調に変化がなかったか

この3つを見てみることが、行動を理解する入り口になります。

今日からできること

今日からできることは、気になる行動が出たときに、簡単にメモを残してみることです。

たとえば、次のように書くだけでも十分です。

  • いつ起きたか
  • どこで起きたか
  • 何がきっかけだったか
  • 犬の体の様子はどうだったか
  • その前後に生活や体調の変化はなかったか

毎回完璧に記録する必要はありません。
ただ、何度か記録していくと、行動が出やすい場面や共通点が見えてくることがあります。

その共通点が見えると、「どう止めるか」だけではなく、「何を整えたらよさそうか」を考えやすくなります。

個別に見た方がよいケース

一方で、次のような場合は、個別に整理した方がよいことがあります。

  • 吠えや興奮が強くなってきた
  • 噛みつきや事故のリスクがある
  • 体調不良や痛みが疑われる
  • 家族によって対応が違い、整理が難しい
  • 何をきっかけに行動が出ているのか分かりにくい
  • いろいろ試しても改善しない

特に、急な行動変化や体調面の違和感がある場合は、しつけやトレーニングだけで判断せず、必要に応じて獣医師など専門機関への相談も検討してください。

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まとめ

愛犬の問題行動が気になったときは、すぐに「どうやってやめさせるか」を考える前に、まず行動の背景を見てみることが大切です。

最初に観察したいのは、次の3つです。

  • いつ、どこで、何をきっかけに起きたか
  • そのとき体にどんなサインが出ていたか
  • 最近の生活や体調に変化がなかったか

最初から原因を正確に判断できなくても大丈夫です。
まずは見て、整理することが、その子に合った関わり方を考えるための大事な一歩になります。

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