どうも、ドッグオーナーアカデミーです。
今回は、
「ケージの中ではトイレができるのに、ケージから出すと失敗してしまう」
このお悩みの考えられる原因と、解決するための方法をご紹介します。
結論
子犬を部屋で自由にした時に、トイレの失敗をせず過ごせるようになる為には、
「ケージの外に出す時は、トイレをしたらケージから出れる」
をルールとして教えてあげることで、ケージの外での失敗する確率を大きく減らすことができ、最終的には、ケージの外での失敗を改善することができます。
ケージの外に出すとトイレを失敗してしまう理由
ここで大切なのは、ケージ内でトイレができていても、ケージの外でトイレができることは別のトレーニングが必要だということです。
ケージの中では、トイレの場所が近く、行動範囲も限られていて、足の裏の感覚による刺激などの環境刺激が少ないですが、一方でケージの外に出ると、トイレまでの距離は遠くなり、床の感触や部屋の広さによる環境刺激が増え、ケージの壁越しの家族が子犬自身が自ら触れ合いにいけるという自由な状況に変わるなど、子犬にとってケージの中での状況と大きく異なり、たくさんの刺激に触れることになり、判断しなければいけない情報が一気に増えます。
このように大きく状況が異なるので、なかなかケージの中にあるトイレまで戻ってすることを判断して失敗しないというのは、子犬にとってはとても難しいことであり、トイレしたくなったらケージのトイレに戻って粗相することをハードルが高すぎるので、このハードルを下げてあげることをおすすめします。
その為にまず教えたいのが、「ケージから出る時にはトイレで排泄をしたら出れる」ことをルールとして教えるというルールです。
ケージから出す時のルールを教える時の具体的な方法と注意点
⑴トイレで排泄させましょう!
ケージから出す時は、必ず出す前に「1.2」や「ワン、ツー」といったトイレの合図をしてトイレを済ませてからケージの外に出してあげる。
⑵ケージから出してあげる時の時間設定をしよう!
ケージの外に出している時間は、初めは5分までとし、1週間の間失敗がなかったら、10分→15分と5分刻みで少しずつケージの外に出している時間を伸ばしていきます。
⑶ケージの外で失敗を改善するトレーニングの頻度
⑴と⑵の順に行う取り組みは、1〜2時間置きに一度行い、できるだけ1日に何度も成功体験を経験させてあげましょう。
そうすることでケージの外で粗相してしまう行動を改善していくことができます。
(詳しくは最後にご説明します)
失敗してしまった時の対応
もし、ケージから出してあげた時に失敗してしまったら、イラっとしてしまうと思うのですが、(私も何度も経験したことがあるので痛いほどわかります。)お気持ちは重々承知しておりますが、ここはグッと堪えて絶対に叱らずに、この時に「もー」とか、小言を言いたくなりますが、グッと堪えて無言で淡々と、冷静を装って片付けましょう。
そして、どんな状況で失敗してしまったのかを記録を取り、前の成功していた時間に戻して目安として一週間過ごします。
そこで問題なければ、前回失敗したと考えられる要因を修正してから、失敗した時間で再挑戦してみましょう。
もし、失敗した原因が分からない場合や、フリー時間の伸ばし方・ケージの配置・失敗場所の対策を一度整理したい場合は、オンラインであなたの愛犬に合った進め方をご提案させていただきますので、ご希望の方はこちらからお気軽にご相談ください。
ケージから出す時にトイレの合図を出しても排泄しない時の対応
トイレの合図を出しても排泄しない場合は、飼い主が声をかけ続けたり、見つめたりケージの前で待ち続けたりしていると、いつまでも愛犬は相手をしてもらえることを期待して落ち着かず、トイレの合図に応えるだけの冷静さを取り戻せません。
ですので、トイレの合図をしても排泄してくれない時は、一旦そのまま静かに距離を取り1時間ほどそっとしながら、子犬が自分で落ち着いてトイレに向かえる時間を作ってあげてください。
この間に、もし子犬が自分からトイレをしに行った時は、今いる場所からトイレの合図が子犬に聞こえる様に言いながら近づいてオヤツをあげ、すぐにケージから出してあげてください。
ケージの外に出す時に気をつけること
*ケージの外に出す際は、目の届く範囲の中で目を離さずに居られる時にだけ出してあげてください。
一例
• ケージの前だけ
• ラグを撤去した一角だけ
• サークルで区切った範囲だけ
• 飼い主さんが見守れる範囲だけ
というように、管理しやすい範囲から始めて、徐々に自由度を上げていきましょう。
*トイレの失敗をしている場所には十分な臭いを取る掃除ができるまでは入れない様にしておいてください。
(科学的に臭いを残しにくい掃除の方法は、別の記事でご紹介します)
ケージの外で成功させるためにとても重要な3つのこと
最後に子犬のトイレトレーニングにおいて、最も重要なことをご紹介して終わりたいと思います。
その重要なこととは、「褒めるタイミング」と「一貫性」と「トレーニング頻度」です。
具体的には申し上げますと、
・褒めるタイミング
どのタイミングでオヤツをあげたり褒めたりするのかによって、トイレとして覚えてほしい場所を、子犬が理解できるかどうかが決まります。
目指すは1秒以内です。
・一貫性
同じ手順、同じタイミングでと言った、教えられる文脈の一貫性が整うほど、犬の理解しやすさを格段にあげることができます。
・体験頻度
上記の2つが十分に機能している状態で、トイレトレーニングの体験(トイレで排泄する→褒められたりオヤツをもらえる)というポジティブな体験を、短い期間でたくさん繰り返すほど、覚えるまでの時間は短くなり、犬も理解しやすくなります。
ここでご紹介させていただいた、タイミングと一貫性の要件を守り、子犬にとってわかりやすい教え方を何度も繰り返してあげることは、子犬がケージの外で失敗してしまうお悩みを解決する為に、とっても重要なことなので、これらのことを踏まえて、取り組んでみてください!
ここまで記事を読んで実践してみたいけれど、愛犬にはどのくらいフリー時間を与えていいのか分からない、失敗の原因を整理するのが難しい、家庭環境に合わせた調整を一緒にしてほしいという方は、下記のボタンからオンライン相談をご活用ください。
今回の記事の参考資料
ジェームズ・E・メイザー 著、磯博行・坂上貴之・川合伸幸 訳『メイザーの学習と行動 日本語版 第3版』二瓶社、2008年。
本記事では、学習心理学における強化・一貫性・行動形成の考え方を参考にし、子犬のトイレトレーニングに応用して解説しています。
